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2023年1月31日まで
すずめの戸締まりとは
「君の名は。」や「天気の子」ですっかり国民的人気となった新海誠監督の最新作で”集大成にして最高傑作”と銘打たれています。
大まかなあらすじは大体上記のとおりで、簡単にまとめると「すずめと草太のガールミーツボーイ&ロードムービー」です。
映像と音響
相変わらずの映像美で作画も殆ど隙の無いクオリティでした。
今回も特に水の描写のこだわりがすごいなと思っていて、水滴などをあそこまで細かく描いてる作品は中々無い気がします。
また、映画館で見たのもあるでしょうけど音響のクオリティもすごくて、大迫力のシーンはもちろん細かいシーンまで一々音にこだわってるのが感じられました。
映画作品なので当たり前なんですけど、音響の良さを感じるためになるべく映画館で見た方が良いと思います。
声優
今回の主演2人はどちらも声優初挑戦でその他のキャストも殆どが俳優、名前が付いてるキャラで本職の声優は花澤香菜さんぐらいです。
しかし、私が聞いた限り「この人棒読みすぎてキツい」と思うような人は居らず、よっぽど声優に厳しいアニメオタクでない限りはおそらく違和感なく見られる筈。
特にすずめ役の原菜乃華さんは声優初挑戦とは思えないぐらいに上手かったです。
さすがに1700人超の中から選んだだけあるなと思いました。
草太役の松村北斗さんはちょっと棒読みだったんですが、ド下手って程でも無いですしそもそもの声が良いので何とかカバーできてる印象でした。
あとはメインキャラであるすずめの叔母の岩戸環役である女優の深津絵里さんの演技が非常に良かったです。
声優初挑戦との事でしたが、特に感情が昂った時の演技が素晴らしく「やっぱり俳優でも声の演技できる人はできるんだな」と思いました。
ストーリー
言ってしまえば「いつもの新海誠作品」ではあるんですけど、序盤でいきなり災いであるミミズが出てきてクライマックスのような展開になりその後も危険が何回も襲ってくるという点では新しかったんじゃないかと思います。
また、序盤で男主人公の草太がイスにされてしまいそのまま旅するというのも変わって点ではあります。
しかし、終盤までずっとイスのままなのですずめがこれに惚れて命がけで助けに行く事の説得力が薄れてた感じはしました。
シリアスなシーンもこの姿のせいで少しシュールなんですよね。
「ちょっとぐらい元の姿で一緒に旅しても良かったのでは?」と個人的には思いました。
東日本大震災の描写
公式サイトの注意書き・公式twitterの注意喚起ツイートにもある通り地震描写および緊急地震速報のアラート(実際の物とは違う)が流れます。
しかもアラートに関しては1回や2回では無く何回も流れます。
また、徐々に判明していくんですけど主人公のすずめも被災者であり、終盤では津波の被害にあって燃え盛る町や被災した人たちの苦しむ声なども描写されています。(直接津波を描いたシーンはありません)
全編通してかなり明るい雰囲気の作品ではあるんですけど、東日本大震災とガッツリ絡めた内容になっているため人によっては気分を害するかもしれないので注意してください。
新海監督らしさ
震災と絡めているという点や男主人公がイスにされるという点では攻めた作品ではありますが、「君の名は。」の口噛み酒や「天気の子」のラブホテルに入る子供たちなど、良くも悪くも新海監督らしい拗らせた描写は少ない気がしました。
それゆえに震災描写さえ大丈夫なら見やすい反面、新海監督ファンには物足りないかもしれません。
あと今回もRADWINPSとがっつりコラボしてるんですが、天気の子と違ってボーカル曲は少ないです。
私はどちらもあまり求めておらず天気の子が微妙だったのもそれのせいなので、すずめの戸締まりの方が面白いと思いました。
逆に新海監督らしさを求めてるファンはすずめの戸締まりが微妙に感じるのかもしれません。
まとめ
神作品とまでは思いませんが予想以上に面白かったです。
震災描写が大丈夫で気になってる人は見に行った方が良いと思います。
あと、より深く作品を楽しみたい人は小説版も読んでみると良いでしょう。
興行収入
興行収入がすごい事になっています。
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