ルークの弱体化
ルークは前回のゲーム全体の調整方針に対して、調整内容に不足があったと判断した箇所を見直しています。
前回の調整では、中距離で用いるけん制技の中で、リスクが低くヒット時の見返りが大きい技に関してリスクを増やし、一辺倒な技振りをすると相手に対応されやすくなるようにする方針で、様々な技の調整を行いました。
ルークの【しゃがみ中K】もその対象でしたが、ノーゲージのリターンがそれほど大きくないことを考慮して、リスクの増加を控えめにしていました。しかしながら、技自体のリーチや、EX技を用いた時の攻撃力等を改めて考慮した結果、技性能を落とした他のキャラクターと比べて調整が不十分だったと判断し、性能を見直しました。
【立ち中K】も同様に、通常時のリターンが低いかわりにけん制技として高性能な状態でしたが、Vトリガーを絡めた時の爆発力が高く、Vゲージが溜まった状態からは【立ち中K】以外のけん制技を使用するメリットが薄くなっていたため、リスクリターンの見直しを行い、状況に応じた技の使い分けが必要になるようにしています。
【中サンドブラスト】はリスクこそあるもののカバー範囲が広く、強度を使い分ける意味の薄さや相手の対応手段の少なさに繋がっていた為、射程を短くしています。
【立ち弱P】は展開の早さから相手側に必要以上に難しい対応を要求していたため、ヒット・ガードストップの増加により対応難易度を下げる調整を行いました。
5月16日にストリートファイター5のアップデートが配信され、各キャラの不具合修正とルークの弱体化が行われました。
特に事前の告知などは無く突発で行われた調整でした。
なお、弱体化はされたもののそこまで致命的な物では無くルークはまだ十分強キャラだそうです。
捨てゲー
元々ルークに対しては「他のキャラが弱体化されているのに元から強キャラだったルークだけ据え置きは不公平」「最強すぎる」など不平不満を訴える声が多々ありました。
カプコンプロツアー2022決勝での捨てゲーからは殆ど日が経っていないので、さすがにあれが原因で調整したって事は無いでしょうが調整を後押しする形にはなったでしょうね。
しかし、最終調整だと思われていたところから更にピンポイントで調整、事前告知が無かった点などから焦って後出し調整したという印象がぬぐえません。
また、プレイヤーほぼ全員が声を揃えて「ルーク強すぎ」と言っていたのにそれに開発が気づけなかったというのもやばいです。
こうやってコロコロとゲームバランスが変わってしまうのが良くも悪くもeスポーツの特徴ではあるんですが、今回に関しては酷い対応だったなと思いました。
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