地球の子とは
2月21日発売のジャンプ2022年12号からスタートした作品で、作者は”ライトウィング”で有名な神海英雄先生。
「刹那で忘れちゃった」「お帰り、僕らのジーニアス」など、独特のワードセンスで心に残る名言を連発し、ぶっ飛んだ超展開で一部の読者の心を掴んだ作者です。
しかし、画力は低く冷静に考えるとガバガバな設定や展開など真面目に読むと色々と引っかかる作風です。
打ち切りの予感
2022年28号時点で地球の子はまだ16話なんですが、アンケはワースト2でストーリーも流れ的にそろそろ終わりそうな感じで打ち切りの臭いがプンプンしてます。
最近のジャンプは最低でも単行本3巻分の27話程度は続ける事が多いんですけど、地球の子はそれ未満の話数で終わる可能性あり。
一体どうしてそんな事になったのか私なりに解説していきます。
スピリチュアル
色々ありましてヒロインのかれりは現在宇宙空間を漂っており、主人公の令助と地球の子に選ばれ超能力を持っている子供の衛が助けに行くと言う流れになってます。
6話から「3人に強いつながりがあるから会話出来るようになった」という説明が入り宇宙空間に居るかれりと会話出来るようになるんですが、「地球の子の超能力とかよりも家族の絆のおかげだ!」みたいなノリで押し通します。
そしてこの作品はこの後もずーっとそういう”よく分からないけど絆が起こした奇跡”みたいなノリで全てを解決します。
また、かれり不在のまま声が聞こえるのも令助だけの状態で周りを巻き込んで家族愛を描くので、総じてスピリチュアルな感じになってしまっています。
特にかれりの両親の”親は地球そのもの、かれりは地球の娘”という発想がスピリチュアル全開で怖かったです。
というか、ここまで家族愛に焦点を絞った作品にするなら超能力とか地球の子とかいう設定要らなかったのでは?と思わずにはいられない。
主人公がウザい
これはもう単純明快なんですけど主人公の令助が非常にウザいです。
何かある度にすぐ泣いたり叫んだりして、解決策を出すのは基本的に周囲の人。(16話でワンワン泣く姿はかなりイラッと来ました。)
そして令助には超能力も何も無いのでどう足掻いても最終的には赤ん坊の衛頼り。
はっきり言って衛が赤ん坊じゃなければこの作品における令助の存在意義は一切無いので、何故こんなのを主人公にしてしまったのかと思うばかり。
途中で手術して衛を無理やり10歳にするという方法を「赤ん坊の頃の思い出も大切だ」という理由で断るという展開も、結局それをやってしまうと令助が要らなくなってしまうからだと思うと冷めた目でしか見られない。
まとめ
画力が低いとかストーリーがガバガバとか他にも理由はあるんですけど、スピリチュアルと主人公のウザさはそこら辺の打ち切り漫画では到底敵わないものでした。
ここさえどうにかなってればまだ並みのクソ漫画で済んだんですがね。
1話はそんな悪くなかったのにどうしてこうなった・・・
打ち切り
27話で打ち切りとなりました。
ただし、一応やりたい事はやって終わった感じだったので打ち切りの中ではマシな扱い。
とはいえ満を持してジャンプに帰ってきた神海英雄先生の作品がこんな感じになってしまい悲しかったです。
ライトウィングみたいにネタに出来るような内容でもありませんでしたし、さすがにもう神海英雄先生の作品は連載されないんじゃないだろうか。
コメント