常にアンケのドベ3をうろついている仄見える少年。
しかし、巷では妙に人気のある作品でそこら辺が少し気になっているので語っていこうと思います。
仄見える少年とは
少年ジャンプ2020年8月31日の39号、あの稀代の駄作タイパクが終了すると同時にスタートした作品で、原作と作画をそれぞれ別の先生が担当しています。
内容は霊怪ホラーで、霊媒師の主人公「片灘木伊織」とヒロインの哀別理久が霊を相手に戦う作品です。
アンケのドベ3
連載当初から画のレベルは高かったですが、とにかくアンケの結果が悪く最近はずーっとケツから3番目以内の所謂ドベ3に居座っています。
アンケが悪い理由は色々あるでしょうけど、一応流し読みしてる私なりにその理由を考察してみました。
キャラ
主人公はジャンプにしては珍しく少しひねくれたキャラでまだ個性があるんですけど、ヒロインがとにかく地味。
ただの良い子で何の個性も無く、更に見た目も本当にそこら辺に居そうな女子高生なので、出番が無ければ本当にただのモブ。
最近能力を得て戦闘に参加できるようになったのですが、修行が一瞬で終わった上に見た目も性格も全然変わって無いので、やる意味あったのか?と思っちゃうレベルでした。
また、他の味方キャラや敵キャラもとにかく全体的に地味で、「このキャラが出てくると盛り上がる!」っていうキャラが居ないです。
これは少年漫画では結構致命的だと思います。
画力
画は連載当初からハイレベルと言いましたが、何というかキレイなだけで人を惹きつける物が無いという印象。
強いていうなら迫力がない。
これに関しては100%感性の問題なので、特に改善案が思いつかないです。
偶にいいなと思う見開き画とかもあるんですけどね。
まあタイパクも画だけはキレイと言われててあのザマですから、画がキレイという評価はあまりあてにはならない気がします。
ストーリー
まず毎回最後の引きが弱い。
特に意外なことも起こらず大体来週の展開が読めるので「この先どうなるんだろう?」というワクワク感が無い。
必ずしも予想を裏切るのが正解とは限りませんが、看板作品のヒロアカや呪術は毎回「この先どうなってしまうんだ?」と思わせるような引きで来週が気になって仕方ないので、ああいうのがもっと出来ればアンケが上がるんじゃないかと思います。
あとは主人公が最初から強いのであまり成長しなかったり、話の展開が急だったり、バトルとホラー要素がどっちつかずだったりと、色々問題はあります。
人気
アンケで常にドベ3だと確実に打ち切り候補ではありますし、実際twitterで「仄見える少年」と検索すると「打ち切り」って出てきてしまうのですが、何故かこの作品は妙に単行本が売れてるみたいです。
作画の松浦先生が1巻に重版がかかったとツイートされてましたし、本誌でも1巻が発売即重版決定と言ってたので結構売れてるらしい。(具体的に何冊なのかまでは調べてない)
ジャンプのアンケはそこら辺のアンケとは違い、お金を払ってジャンプを読んでるジャンプ好きの人たちの意見がそのまま反映されてる物なので、アンケ入れてない人たちがこぞって買うというのも考えづらいですし不思議なパターンです。
そもそも発行部数が少なかったので重版してるとか、画がキレイなので表紙買いされてるとか色々理由は考えられますけど本当の原因が何なのかは不明。
まとめ
アンケはかなり酷いのに単行本が売れるって珍しいので、何とも不思議な作品です。
全体的に個性が少ない優等生という印象で今のところあまり面白くありませんが、とてつもなく駄目な点も無いので何か1つ個性を磨けば跳ねそうな気もします。
打ち切られる前にその個性を発揮してくれるといいですけどね。
コメント
人気漫画じゃないジャンプの記事すき
この調子でビルドキングも頼むで
ジャンプ漫画としては珍しいだけで、けして個性のないキャラだとは思いません。最近のジャンプ「本誌」の漫画が気を衒うのが多くて、それと比べると地味ですが、作品単独でみた場合はきちんとキャラのバランスは取れてるかなと。
随所に日常を感じさせる丁寧な描写は、アメコミの魔法モノっぽいですかね。自分はツボですので、応援してます。