2022年10月3日に開始した画像生成AIの「NovelAI Diffusion」。
そのAIの生み出すイラストのクオリティの高さに世界中の人が驚いたが、同時にその違法性や危険性についても指摘する声が相次ぎました。
そんなイラスト生成AIについて語っていきます。
NovelAI Diffusionとは
月額制で小説を書いてくれるAI「NovelAI」のサービスの1つとして10月3日にサービスが開始したイラスト生成AI。
ワードを入力するとそれに応じたイラストを自動生成してくれます。
まだ始まったばかりですが非常にクオリティが高く、既に人が描いたかどうか判断できないレベルのイラストを一瞬で生成してくれます。
今のところ指が上手く描けない事が多かったり細かいミスがあったりするのが弱点らしいですけど、逆に言うと出てきたばっかりなのにその程度の粗しか無いので数年もしたら人が描いたのかAIが描いたのか完全に見分けが付かなくなってそう。
なので「NovelAIっぽさはどうしても拭えないから絵師さんは大丈夫」みたいな意見はあくまでも現在のNovelAIしか見えてない気がします。
NovelAIの問題点
現在NovelAIで最も問題視されているのが無断転載が横行している画像掲示板「Danbooru」から学習しているという点です。
しかし、今更Danbooruをどうこうした所で既にNovelAIの学習は完了しているそうなので手遅れです。
だから反対している人はNovelAIそのものを潰さないといけないわけですが、つい先日同じくイラスト生成AIの「mimic」が炎上して中止した直後にこれですから、万が一NovelAIを潰せたところでどうせまた次が出てきます。(ちなみにmimicは10月に再開する)
このイラスト生成AIの大きな波は止まらないと思うので、反対するよりも共存する方法を考えた方が良い気がします。
感想
先日ホロライブの赤井はあとがサムネに使ってたみたいに、細かいディティールに拘らなくてもいいイラストの仕事は全てAIに置き換わるでしょう。
そしてAIが更に進化して細かいディティールにまで拘れるようになれば、更にAIが幅を利かせそう。
作家を指定して画風を真似られるようになれば固定ファンのいる絵師さんですら立場が危うくなる可能性もあります。
これからはイラストだけを描いて食っていくというのはより難しくなりそうな気がしますけど、逆に言うとイラストはAIにお任せして他のコンテンツに注力できるようになるとも捉えられるので一消費者としてはコンテンツがより増えそうで楽しみです。
流出の噂
サーバーがハッキングされモデルデータが流出したとの噂が流れています。
新たなイラスト生成AI
新たなイラスト生成AI「Anything v3.0」が話題になっています。
コメント
商業イラストレーターの仕事は激減するでしょうね。
個人的な感覚でいうと、ソロで画集を出せる(もちろん同人でなく商業で)レベルの人以外は「絵で食っていく」ことはできなくなりそうに思います。
大昔からの「画家」を評価する基準に収束していきそうです。ネットと萌え文化の隆盛で激増したイラスト需要の、ある意味では「正常化」なのかもしれませんね。